さき

愛の不時着のさきのレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
5.0
高校生のときちょうど第二次韓流ブームとかで、地上波で朝昼とガンガン韓国ドラマがかかっていて、録画したりしてたくさん観ていました。そしてそれだけでは飽き足らずTSUTAYAに足しげく通い、韓国ドラマを借りまくっていました。私の現在の映画好きは韓国ドラマを借りにTSUTAYAに行きまくっていた事がキッカケです。だからその後地上波で韓国ドラマがほとんどかからなくなってしまったり、反日・反韓とかが起きてしまったり、とても悲しかったのですが、このコロナ禍で空前の韓国ドラマブームが起きているのがとっても嬉しいです!!!で、その韓国ドラマブームを牽引している今作!!!波に乗ろうと思って観ました!!!もう!!!最高です!!チェゴ!!!!!!!!!!!!!!

あらすじだけ見たら、なんじゃそりゃ!?なんですよね。北朝鮮に不時着って笑みたいな。でも、それを丁寧に、素敵にラブコメに昇華させちゃう韓国、やっぱり強いなぁと。

南北の分断って隣国ではあるものの第三国に住んでいる外国人である私はやはり政治的な意味合いの部分での事しか知らなくて、国と国のレベルの話、停戦状態で、国交が断絶されていて、昨年アメリカも交えて何か大きな動きがあったのが歴史的な出来事だった…みたいなね。でもこのドラマをみて、確かに多少の脚色によって北朝鮮が美化されちゃってるのでは?感は否めなかったけど、市井の人々は普通の人なんだな、自分の住んでる国がたまたま北朝鮮で、生まれたときからそうする事が当たり前だから国のやり方に従うし、あのバッジつけたりするんだよね。って思いました。打ち解ければ本当に普通の人だし、恋もする。あー、二人の恋、素敵だったなぁ。アナログすぎて、キュンキュンが止まらない。このドラマだけを観たら、南北が統一が難しくても、交流くらいは簡単にできるような世界になって欲しいなと願ってしまいます。このドラマの後に映画『JSA』(よかったらレビュー読んでください https://filmarks.com/movies/18921 )を観たのですが、やはり、思ったことは同じでしたね。友達も家族も恋人も引き裂いてしまうのが38度線。

で、このドラマが扱ってる事って、南北の問題の事だけじゃなくて、フェミニズムの事、愛のこと(恋愛だけじゃなくてね)などなど、主人公ふたりの境遇やバックグラウンド、恋愛を通していろんなことが問いかけられてる。すごい。特に愛のことは良かったです。もしかしたらこれは韓国だけじゃなくて多くの先進国でそうかもしれないけど、高度に技術が進化したりして、他人との交流が本当に仲のいい人だけに限られていたり、生き方の多様化で、家族とすら一緒に食事をとらないとかね。何が良いって一概には言えませんが、セリが北朝鮮のあの村で過ごしたほんのちょっとの間にそれまで韓国で過ごしてきた何十年間よりも多くの愛を享受したんじゃないかなって思う。すごく不便そうだけど、みんなで協力するとか、寄り添うとか、そういう小さな幸せはどんな生き方になっても忘れちゃいけないなって思います。

あんまりいろいろ言い過ぎちゃってネタバレになるの嫌なのでこの辺にしておきます。韓国ドラマ未経験の人も是非に観て欲しいので!!!

ソンイェジンとヒョンビンはまじで顔面最強ですね。熱愛説本当だったらいいのにな❤︎
さき

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