知の巨人

愛の不時着の知の巨人のレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
4.7
ネットフリックスを開くたびに出てくるトップにうんざりしていたが、満を持しての鑑賞。
とにもかくにも食わず嫌いの作品であった。

サムネで見るに時代劇の戦争物か??
恋愛モノにも興味ないしなー…え?1話1時間超えてるの?
10分見て無理ならやめよう…からの気付けばあっという間の一気見であった。


北朝鮮と南朝鮮(韓国)との分断。
西ベルリンと東ベルリン版のロミオとジュリエットを見たような記憶があったが正にアジア版のそれである。
同じ言語を使うのに全く違う国全く違う文化。
日本人には想像できないが隣国では実際の事なのだ。

少しのファンタジー要素とリアルの調和がまた魅力的であり、ラブロマンスが苦手な自分にでも絶対にハマらしてやると制作側の熱が伝わるジャンルを越えたあらゆる仕掛けや手法を惜しげもなく畳み掛けてくる韓国制作のアグレッシブさは脱帽。
しかし、決して王道は外さない手腕は正に盤石である。

シリアスになりすぎないようにとにかくコメディが多くメタもふんだんに効かせてくるなんて、韓国ドラマはこんなに自由であったのかと驚嘆を隠せないのである。
5中隊のみんなや村のママ友みたいな脇のメンバーでさえ愛おしくてたまらないのだ。
北朝鮮の生活を知れて勉強にもよし。

とりあえず2週目を終えたら
「梨泰院クラス」「サイコだけど大丈夫」
追加で見たい作品も増えて
思い掛けない収穫でした。

見ずにバカにしていた過去の自分に言いたい。
再生を押すとそこにあるのは沼だ。と
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