ウーマンリブ
獄中のシスターフッド
おばちゃんたちのわちゃわちゃを書いてるときが一番楽しい、というクドカンの一言から始まった企画らしいけど、
コメディらしからぬ展開でだんだん明らかにされる
子を奪われた母の悲しみや
おばちゃんならではのおせっかいという
犯罪計画の物語背景に引き込まれる。
小泉今日子の役どころはその後のジャンヌ・ディエルマンとも言えそうだし、
夏帆の見事なお姫さまぶりと揺らぎ、そして何より満島ひかりの無表情の奥にある複雑な思いの発露が、
立体的で力強い女性たちの連帯と再生の物語を作りあげている。