今まで観た海外ドラマの中で自分史上ベストな作品。
物語としてのアート性、社会問題へのメッセージ性、心理描写、話の運び、役者の演技・配役、すべてが最高です。
単なるママ友トラブルなのか、人種差別問題から起因するのかが見ていてもわからないくらい、社会の中に人種間トラブルというものがナチュラルに根付いてしまっていることがよくわかります。
言葉ではなくノンバーバルな心の描写が丁寧。海外ドラマではないかのようです。ポップでテンポ良いものをイメージしている人は、丁寧なストーリー、心理描写に裏切られるでしょう。
カメラワーク、脚本のつくりに無駄がなく美しい。登場するインテリアもセンスがよいものが多く(特にミアのおうち )、デザイン性にも優れた作品です。
登場人物が皆little fireを抱えているわけですが、決してドラマ全体が重苦しくなるわけではなく、だが確かに数々の問題性をはらんでいる不自然な全体性がじわりじわりと増殖していく、そういう意味での不気味さはあります。
見るたびにその時の自身が置かれた状況、精神状態によって得るものが変わりそう。
ベストセラー小説がもととのことですが、小説もこんなに細かな描写で進んでいくのでしょうか。
このキャストがすごく気に入ったので、続編も熱烈希望します。