赤鬼

それでも、生きてゆくの赤鬼のレビュー・感想・評価

それでも、生きてゆく(2011年製作のドラマ)
3.6
素晴らしい作品だなとは思うけど、あくまで私の中でなんだけど個人的には手放しで称賛できる作品では無いなと言う印象を抱いた。
何が駄目だったかって瑛太演じる深見洋貴が私には駄目だった。終始価値観の押し付けに見えてしまって、それに耐えられなかった。制裁に対する生きがいを感じてしまって、生きる希望も目標を無かった人が制裁を糧にして爛々としてる様に見えて嫌だった。
そして、登場人物達の中の誰よりも雨宮健二、文哉に共感してしまって、こんな気持ちで見る事になるとは想像をしてなかったので、自分が双葉とか洋貴の側に行けないままで終わってしまった。
自分が双葉だったらと想像したら泣けるけど第三者として見ていると全く心が動かなくて、動けなくて、寧ろ何故か自分が笑って見てて、自分で自分の事も良く理解出来ないまま物語が終わってしまった。
役者さん達は漏れなく全員素晴らしいし、脚本も素晴らしいと思う。ただ感動出来ないのが私の意見なんだなと思った。
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