そら

それでも、生きてゆくのそらのレビュー・感想・評価

それでも、生きてゆく(2011年製作のドラマ)
4.6
リアルタイムでは知ることがなかった作品です、
ただ当時の私ではきっと理解できなかったなって想えるような難しい作品でした、

一般的に被害者家族や犯人に焦点を当てられた作品が世の中に多い中で、加害者家族と被害者家族に着目するその思考が、坂本裕二さんらしくて脱帽しました、、

言ってしまえば加害者がたまたま家族の中にいて、家族だとしても違う人間で、そのたまたまで、加害者家族って弱音を吐くことも許されない、その一方で楽しそうに生きて行くことも許されない、ずっと苦しい顔しながら生きていかなくてはいけない、生きるを続けることがしんどすぎるなと思います、でもそんな中で問題を蔑ろにせず、満島ひかりさんが被害者家族や兄に向き合う姿、とてもカッコよかったし、そんな妹の、娘の姿は誇らしい、

まああとは本当に大竹しのぶさんの演技、ぶっ飛んでましたね、良すぎて、、素晴らしいとかそんな言葉じゃ言い表せないくらい圧巻でした、これを地上波で無料で観られるのかって、、それを懸命に受けていた周りの役者さんも素晴らしかったです、

悲しい話はなんであるの?っていうあきちゃんの問いにこれ以上悲しい話が生まれないようにあるんだよっていう言葉や、
問題に目を背けながら生きる人は、命よりも先に目が死にますっていうセリフが好きでした、

自分が母親になった時、また観返します
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