1番好きなドラマ。きほちゃんの、練に当てて書いた手紙が大好き。ボールペン。
わたしは新しいペンを買ったその日から、それが書けなくなる日のことを想像してしまう人間です。誰にとっても特別な存在になれないなら、はじめからそのつもりで付き合えばいい。そうして出会ったのが今の恋人なんです。何も期待せず、望まずにいられる関係。
わたしは朝起きると、まずはじめに今日一日をあきらめます。だけどきっとまだ心の奥のところで、あきらめが足りなかったのでしょう。練に助けられたとき、ずっとこのまま抱きしめられていたい、と思いました。
本当の自分を見られるのが怖かったから、嘘をたくさんつきました。あなたの前で、もうひとりの自分になれることが嬉しかった。日向木穂子でいられることがうれしかった。わたし、笑える。ネズミの顔じゃなく、笑える。だけどいつでもあなたと別れられるように、夢からさめられるように、保険をかけていたんです。でも、もうそれもやめにします。
練、あなたと付き合いたい。あなたを恋人だと思いたい。買ったばかりの新しいペンで、思う存分、あなたを好きだと綴りたい。
今から彼に別れを告げてきます。もう駅のトイレで着替えるのはやめます。地味なわたしを見たら驚くかもしれないけど、その子が本当のわたしです。
じゃあね。
あとでね。
他にも好きなセリフたくさんある。1番好きなドラマ。いつかこの作品も分析したい