東京篇までは良かったけど気仙沼に帰りたいってなってからの感情や行動に理解できないところが多くて引いて観てしまった。やたら「痛み」って言葉にして言うのも現実感なくていかにも台詞っていう不自然さが際立つ。
気仙沼篇で浅野忠信さん演じる新次さんが丁寧に描かれていたのは良かった。立ち直りたくなんかない、元に戻ることがよいわけじゃない、など共感できる台詞も多かったし後半は新次さんの物語として見ていたら最終回まできっちり登場して嬉しかった。
震災後お話を聞く機会があっても話してくれる人は皆、うちはまだ良かった、全員生きてた、子供は生きてた、家が残った、写真はある、とかもう全然大丈夫でもないのに、もっと辛い人に心を寄せて表に辛さを出せずにいるように見えた。
自分が傷付いている事を表に出せる人はもしかしたらすごく強い人なのかもしれない。
