MioYamato

スイッチのMioYamatoのレビュー・感想・評価

スイッチ(2020年製作のドラマ)
4.2
坂元さんの脚本に、
今回もクスりと笑い、じわーっと泣いた。
坂元さんの世界は、優しい。
坂元裕二脚本いいとこどりオールタイムベスト
っていう感じのドラマでした。

最初の2人の掛け合いも最高すぎたし、カルピスで昔から深い繋がりがあるのが表現されてたのもよかった。最近のプラスチックのやつと、昔の紙につつまれた瓶の容器のカルピス。私たち、もうこうやって音を立てて飲んでも、誰にも叱られなくなっちゃったんだね。っていうセリフが間接的に両親を失ったさみしさを表現していて苦しかった。
ジュディマリのLOVER SOULを入れてくるところもほんとに好きです。笑 
坂元さんはジュディマリとaikoが好きなことが感じられて親近感を感じる。そしてそしてラブジャンクション?劇中の昔のドラマって、あれ東京ラブストーリーのパロディですよね?笑

いつも卑屈な上から目線で他人を小馬鹿にするキャラが主に描かれてて、そんな主人公たちも好きだけど、今回は、そんな主人公が小馬鹿にするような、素直なキラキラ系?のようなそれぞれのパートナーの内面も、踏み込んで描かれているのも、坂元さんの優しさがふわっと感じられてよかった。


好きじゃないのかもしれない。分からない。40になっても分からないものは分からないよ。むしろ、自分の気持ちが分からなくなる一方だよ。40歳ともなればね、好きになった経験があるでしょ。すごーく好きになった経験が。それと、いまのとを比べてしまうってこと。

好きな人と一緒に歳をとるってことは、とてもやっかいなことだ。好きな人と一緒に歳をとるってことは、とても素敵なことだ。人はいつも選択を間違って、猿より劣る生き物だけど、だけど、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったを変えられるのは、結局いつだって、今しかない。
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