ルチア

必殺必中仕事屋稼業のルチアのレビュー・感想・評価

必殺必中仕事屋稼業(1975年製作のドラマ)
5.0
時代劇専門チャンネルにて観賞

これが観たくてCS放送観られる契約にして全話録画しておいたものをイッキ見しました。
必殺シリーズはリアルタイムでは「助け人走る」の途中から観始めてて、この作品を観たのは私がまだ中学生でしたが、とにかく必殺シリーズではこれが一番好きです。

リアルタイムで観た時は何と言ってもワンクール終わった時に、それまでTBS系の土曜10時からだったのがいきなりTV朝日系の金曜10時になったという思い出も強烈な印象に残ってます。

さて、そんな作品ですが、今になって改めて観てもやっぱり素晴らしい。
必殺と言えば依頼人から金銭で殺しを請け負うという話が一般的なところ、この作品では依頼は殺しじゃない場合もあったり、金銭は依頼人からじゃなくて元締めからだったり、あげくに殺しが無いエピソードまである。
そんな感じで全26話が各々に展開が異なったりしてとにかく飽きないし、それでも最後まで仕事屋が基本的に2人だけで、この2人の個性も実に素晴らしいし、演じる役者は言うまでもなく素晴らしい。

1話完結ではあるものの、ラストに向けて殺し屋の定め的な結末に向かう感じもいいです。
仕事屋2人がばくち打ちという設定で明るい雰囲気も出しながら悲壮感や暗い雰囲気が漂うのもいい。
当時中学生だった私がどこまで感じながらこれを好きだと思ったかは定かではないですが、50年近く経っても私があまり変わってないのかも知れないと思うと少し嬉しかったりもしますね。

それと今では必殺シリーズの殺しのテーマと言えば第1作の「荒野の果てに」ばかりですが、この頃はまだちゃんと作品ごとに殺しのテーマもあって、この作品の殺しのテーマは抜きん出て素晴らしい曲だと思います。

ともあれ、今になってまたこれを全話観なおす事が出来て良かった。
まだこれを観てない必殺好きの方はぜひ観て頂きたい作品ですね。
ルチア

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