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妻と飛んだ特攻兵のharukaのレビュー・感想・評価

妻と飛んだ特攻兵(2015年製作のドラマ)
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第二次世界大戦末期、日ソ中立条約を破棄し、満州に侵攻した(ソ連側の主張は正当防衛とする)ソ連軍から日本国民を守るために、終戦後で武装解除命令が出ているにも関わらず特攻した。そして妻も戦闘機に同乗した。今の価値観では「終戦後にわざわざ命を擲つなんて。まして、妻を連れて」と思うけれど、当時の命をかけて国を守った者たち、覚悟を持って支えた者たちにしかわからない愛や覚悟のかたちなのだと思う。実話をもとにフィクションを織り混ぜた作品で、原作もあるということなので読んでみたい。また旧満州という地域を巡る歴史や、日露関係に関心を持つようになったので、自分でも調べてみようと思う。

ソ連軍の攻撃により多くの人の命が奪われたこと、また戦後に捕虜となってからも、劣悪なシベリアの環境での労働で多くの者が亡くなったこと、当時の人々からしたら憎み恐れる気持ちがあって当然であるが、ドラマ作中では徹底して悪として描かれている。放送された2015年は、日露関係のさまざまな節目の年で、その年にこのような対ソ戦の特別ドラマが放送されたのは、果たして偶然なのだろうか。。(考えすぎ?)

また映像がきれいすぎて違和感があったが、戦時中の満州は内地よりも豊かだったという表現なのだろうか。。
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