このレビューはネタバレを含みます
精神医学系の講義でロボトミー手術の話題になると必ずと言っていいほどネタになる映画『カッコーの巣の上で』のスピンオフ。ヴィラン扱いの看護師長ラチエッドが主人公のドラマ。
死体遺棄や隠蔽、逃亡の手引きなど悪いことはするけど、彼女の生い立ちや彼女なりに良かれと思っていることが裏目に出ていく様は見ていてキツイ。
ソーシャルワーカー、メディカルワーカーの視点から見てると余計凹みます。
ただただ同情的なだけで問題のある養親に預け続けたソーシャルワーカーの専門性の無さや、自分の興味･関心と保身に忠実過ぎるメディカルワーカーの身勝手さ。
ミルドレッド･ラチェッドはしょうもない人達の中で弟のこと以外は一番まともな感性と良心を持って行動していたようにも見えます。
『カッコーの巣の上で』にたどり着くまでにはもうちょっと色々ありそう。シーズン2の制作も既に決定しているようなので、続きがとても気になります。
ちなみにロボトミー手術は、『時計じかけのオレンジ』や『ハンニバル』にも登場します。
