獣医である手島伯朗（妻夫木聡）の所に突然現れた八神楓（吉高由里子）から、伯朗の弟である明人が誘拐された事を知らされる。彼女は明人の妻を名乗り、明人を探す為に、事件の鍵を握る伯朗と明人の実家となる八神家に乗り込んで、密かに捜査を始めるストーリー。
この八神家が昭和の二時間ドラマのような古い洋館と個性の強い住人達で、最初は東野圭吾もこんな作品を書くようになってしまったか、なんて思いながら見ていた。でも毎週ワクワクするようなスリリングな展開が続き、毎週楽しみに見ていたし、最後は事件解決と共に色々と気になっていた部分もちゃんと回収してくれて、気持ちのいいエンディングだった。いや、東野先生失礼しましたといったところか。
キャストもすごく良かった。妻夫木聡はまじめで優しくて、ちょっと抜けてる演技がとても愛着を持ってみることが出来たし、吉高由里子は本当にこの作品のキーマンとなる役として、信用したいけど怪しい、危険なビーナスを上手く演じていた。他のキャストも個性的な役柄を上手く演じていて、最後まで楽しんで見ることができた。原作は読んでないけど、上手くドラマ化できたと思う。面白かった。
