親の介護、認知症テスト、息子の学習障害と多動性障害。
扱うテーマはどれも重いのにとても軽やかなホームコメディとして成立していて、そこはさすがクドカン脚本と熟れた俳優陣。切なさを煽るカメラワークも演出も完璧で初回からぐっと引き込まれました。
頭だけはしっかりしていると思ってたはずが認知症テストでそれすらも叶わないことが露呈し、確実に老化していた自分に戸惑う本人と家族。
「介護に感情持ち込まないほうがいいですよ」
「どうして他人の私ができて、息子のあんたができないのよ」
「息子だから(介護)できねえんだよ」
コメディだけど、大切なセリフがたくさんあってそのひとつひとつが胸に刺さります。
在宅介護の現実や厳しさを描きつつもしんみりだけでなくくすっと笑える本作。最終回までしっかり見届けようと思います。