ちっちゅう

なぜ君は絶望と闘えたのかのちっちゅうのレビュー・感想・評価

なぜ君は絶望と闘えたのか(2010年製作のドラマ)
3.0
2018.02.11(日)
重い。

事件のことはよく覚えている。
同タイトルの原作本を図書館で見たが、少しめくっただけで棚に戻した。小さい子供を育てる身でこの事件の詳細を読むのは辛い。だからドラマを観るのもかなり躊躇した。
WOWOWドラマは良い作品が多い、別の作品を見たあと、勢いで再生。

やはり重い。死刑制度には賛成だったが、最近、東野圭吾氏の「虚ろな十字架」を読んで考え方が変わった。反対派になったのではなく、どちらなのか分からなくなったのだ。だけど自分が被害者遺族の立場になったら間違いなく極刑を望むだろう。制度の在り方は、万人が納得するものであってほしい。難しいけれど。

「僕が殺します」
「被害者遺族も回復しないといけないんです」
主人公の言葉ひとつひとつに共感した。