あのLOTRが遂にドラマ化。LOTRやホビットの前日譚となる圧倒的ファンタジー。
今回、LOTRシリーズは初めてで、いきなりここから観るのはかなり不安があったが、内容自体は割とすんなり入ってきて面白い。もちろん映画から入ってきた方がもっと面白いだろうが、それだけ優しく作られているなと感じる。
このドラマの特徴は圧倒的美術力。これでもかと言わんばかりに、美しいCGや映像で魅了してくる。これだけでも観る価値はあるかなと感じる。
だが残念な部分が多い。およそ60分8話で構成しているにも関わらず、キャラクターの内なる感情や泥臭さといった部分がほとんどなく、キャラクターに魅力を感じない。あまりにもみんな綺麗すぎて逆に残念。(まぁ本編のLOTRなどでも特にキャラクターの深掘りはなかっただろうが)
またキャラクター、特にガラドリエルはそうだが思ったことをすぐ行動したりすることで、1点しか物事が見れず、物語が単調になりがちだなと感じた。GOTやHOTDは多面的に物事を見ていた分、面白さがしっかり出ていたが、この作品にはそれがない。
本格的になるのはシーズン2からであろうが、既に複数シーズンの制作が決まっている。このような単調な部分が続くと、やはり観るのも苦痛になって脱落していく人も多くなるだろう。特に今回はHOTDとのファンタジードラマの直接対決だった上にかなり厳しかったと考える。次が正念場でしょうね。