てぃも

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1のてぃものネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2022.9.29

 5話まで鑑賞。
 ガラドリエルの俳優さんが本当に綺麗で、これぞエルフという憧れが凝縮されている。
 何より映画版のケイト・ウィンスレットを彷彿とさせる肝の座り方で、ああこの人が何千年も後にフロドと、、と脳内で未来の映像を想起させてくれる素晴らしい俳優さんだと思います。キャスティングも素晴らしいです。

 個人的にはエルロンドとドゥリンが祖国の運命をお互いに背負い、葛藤しながら、またいろいろな悪意や思惑に晒されながらも、友情を取り戻していく流れが好きです。
 また平和に生きていきたいだけなのにそれを許さない理不尽な世界の流れ、各々の葛藤と選択がストーリーを動かしていくところがこれぞロードオブザリングという感じで、映画版を見た時に各キャラクターに感じた共感や反発の感覚を思い出しました。その感情の流れまでも見事に再現してくれていて、バヨナ監督ありがとうという感想です。

 またそもそもトールキンは第二次世界大戦に影響を受けて指輪物語を書いたと聞いています。そうであれば敵陣と簡単にケリがつくはずもなく、むしろまだ敵が本気を出していないというか、5話の時点ではいささかインパクトが薄いままです。

 こんなことを書きながら原作を未読のため読まなきゃという焦りは半端ないのですが、ホビットも含め物語を通じて、キャラクターたちの選択と結末を通じて、トールキンが読者に伝えたいことはなんなのかと、いつも映像化された作品を観ながら考えてしまいます。

 各映像化を担当した監督たちもその点を表現しようとしているに違いないという謎の信頼感をもちつつ、特にバヨナ監督は感情を丁寧に書いてくれるという期待感があり、またジュラシックワールド炎の王国でホラー描写が抜群なことは証明されているため、ロードオブザリングの恐ろしく繊細な世界をきちんと描いてくれるはずです。

 お金をかけて中つ国の世界観を描き、壮大な物語にふさわしいどっしりしたストーリー運びを勇気を持って進めてくれていることに感謝したいと思います。
 
 特に昨今は1話でどんでん返しが起きたり、ぐるぐる話が動くドラマが増えていると思います。(そういうドラマも大好きなのですが)ローオブザリングは指輪物語というトールキンの無二の原作あってこそのドラマであり、派手な展開にして目を引くのではなく各種族の生き様が丁寧に描くことを製作陣が選んでくれて良かったと思っています。

 とはいえ、自分の中では1話1話かなり話が進んでいると思うのですが…

 シーズンを見終わって感想が変わりそうならまた追記したいと思います。
てぃも

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