くま

イチケイのカラスのくまのレビュー・感想・評価

イチケイのカラス(2021年製作のドラマ)
3.5
テレビドラマらしい作品で安心感があった。
東大法学部を出て裁判官になり王道出世ロードを歩んでいた坂間千鶴が、少しでも怪しい点があれば「職権発動」の名のもとに裁判官自ら調査に繰り出す問題児・入間みちおに出会い、働く意味を再確認する物語。
テンポが良くてコメディタッチで『HERO』みたいだった。これがテレビドラマよな。気軽に観られて話がトントン転がる感じ。
その分薄っぺらさは感じてしまったが、裁判傍聴が趣味の身としては、毎回傍聴席に出て来る芸人の気持ちが結構分かった。「良き裁判は優れた短編小説のようである」って、何を期待してるんだという感じだが共感。
ただもうちょい全部の回を通しての起伏が欲しかった。最後まで同じことの繰り返しに見えてしまう。
黒木華さんはこういう役も出来て凄い。
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