MI2

サンクチュアリ -聖域-のMI2のレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
5.0
このドラマでは
女人禁制、体罰、暴力事件、八百長問題、宗教、理事の権力構造、など…
スキャンダルや古い体質の問題点を様々な形で取り上げている

出演者に力を入れており、数十キロ増量といった肉体改造をしていたり、本物の元力士を迎えたりなど、リアリティのある撮影に臨んでいる

取組は非常に迫力があり、
演出やカメラワークが秀逸なだけに、現実の相撲より面白く見えるところがあるほどです

普段NHKの中継で観る遠目の画角とは異なり、力士目線の映像が多くあるのは新鮮味があって、もうこれだけで魅力的です

以外それぞれのエピソードの感想

-ep.1-

初っ端からグロ注意な過激演出、控えめに言って最高です

相撲ってテレビで映る土俵上のキレイな部分しか見たことなかったから、流血とか体罰が平然とあるのは全く想像してなかった

そりゃあ歴史の古いスポーツなんだからあるよね…

壁に何度も叩きつけられるのとか最初はびっくりしした

「土俵にはね、全部埋まってるんだよ。金、地位、名誉、女」
まさに名言ですよ…

-ep.2-

Forever love 上手すぎ(笑)

おっぱい見過ぎ(笑)

なんか性格悪い人ばっか出てきますね

ごっちゃんす、ごっちゃんす…

-ep.3-

クスッと笑えるシーンが随所にありました

母ちゃんクズすぎるところとか、食い気味の「買います」、サルザクラとか(笑)

親方がブチ切れてるところを見ると、ピエール瀧さんは唯一無二の役者なんだなと感じます

こんだけ四股が大事って聞かされると、こっちも国嶋飛鳥記者(忽那汐里さん)みたいに四股踏みたくなる

-ep.4-

猿桜は品格に欠けまくってて憎たらしいはずなのに愛着が湧いてくるのは、
ギャグみたいな行き過ぎたおふざけが笑えて、
不幸な家族の関係を背負って生きているのが切ないから

このドラマは人の多面性をよく描いてる…

中盤の逆転劇は爆笑したし、見てるこっちも超痛快だった

-ep.5-

プロスポーツ選手には誰にでもある引き際の葛藤…
家族が居れば尚更で、ドキュメンタリーを見ているようなリアルな重苦しさがある

ここでタニマチっていうのを初めて知りました
これについては角界の闇が相当深そう

「男だろ、言ったことは守れよ」は色んな意味で面白いセリフだった

-ep.6-

このシーズンで1番の衝撃が第6話
思わず叫びました

恐らくこういうのは現実の相撲でも罷り通るのだろうから、まさに聖域

勝負がつくまで周りは見守るしかない

行事も一切動揺とか介入してはならないんだろうね

猿桜は目も当てられないほど憔悴していてしんどかった😢

-ep.7-

主人公の猿桜と令和の怪物こと静内が
感情を強く表に出す時、
言葉で表せない複雑さがあり、
辛く苦々しい心境が裏にあるんだろうなぁとしみじみ…

第7話の転換期が特にそう感じる

この時の猿桜の爆発はそれまでの話の全てが詰まってる

-ep.8-

業界のタブーに触れ、常識を壊すような演出を取り入れていたこれまでのエピソードとは打って変わって、
最終話は伝統と格式を重んじる高尚な物語だった

最初から最後まで、漢たちの熱い想いの強さをひしひしと感じる

感情の高ぶりが最高潮になったところで、続きは次回で!って感じで終了

商業的にはよくやることだし、これだけ面白かったらすぐにシーズン2も作るだろうから、この終わり方は個人的には満足です

むしろこんな終わらせ方しといて、どうやって次始めるんだとワクワクしてきちゃう

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