このレビューはネタバレを含みます
邦ドラマだってこんなにかっこいいんだぞ（ただし時間と予算をかければ）という気概を感じる作品でした。
典型的な地頭の悪い田舎のヤンキーであるワタルが相撲は稼げるとそそのかされて上京し相撲部屋へ。
育ちに関しては同情せざるを得ないけど、とにかく騙される連続で、普通ならこのまま半グレに堕ちていっておしまい、だろうけど、圧倒的肉体と謎のパンク精神でのし上がってしまう。
クズムーブといじけタイムが結構長いので、苦手な人にはしんどいかもです。
猿桜が覚醒してからの、スポ根やっと来た感は爽快でしかないし、断髪式のシーンはとにかく泣けます。
静内という圧倒的な存在との最終決戦を決着つけずに次シーズンに持ち込んだけど、これもはや最初がクライマックスになってしまうのでは？
さまざまな人間の思惑と、報道されてるような角界の闇、お金と名誉に群がる男とその取り巻きの女、分かりやすい人物像と、魅了的すぎる配役で、本当によくできたドラマ。
一ノ瀬ワタルさんはじめみなさん後半にかけて身体とお相撲が完全に仕上がっていくの、相当現場の雰囲気良かったというか、真剣に取り組んで各々人生を変えられる作品だったんだろうなぁというのが見て取れます。
