みなみ

母性のみなみのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
4.0
戸田恵梨香が今回のプロモーションで出てた番組で、芝居の究極はドキュメンタリーって言ってて、
その言葉を踏まえてみてたらこんなのドキュメンタリーとして演じてたら全員まじ気狂うだろ、やば過ぎ、と思った
高畑淳子とかもうなんか、やば過ぎ

永野芽郁が大人に歯向かう全シーン、今自分が年齢的には大人だからこそ苦しかった
子供vs大人の喧嘩って、子供側が何言ったって「子供が何をまた感情的なこと言ってるんだ、一時的なものだからほっとけ」ってなるし、子供側も「自分が早く成長しないと」みたいに教育されてて、たまには子供の方が正しいこと言ってることだってあるだろうに、暗黙の大人は正しい子供は間違ってるルールでうやむやにされること、あるよな〜

そういえば名前知らなかったな、、、となるシーンは、今までのその違和感に気づけず自分の感性にも怖くなった

(ここからは自分のためのメモ)
当時はなんで自分だけって思ってたけど、学生時代、今思えばありきたりな理由で母親とうまく行かなくて、でも時間はかかったけど大人になってそれなりに関係が回復して。
先日突然母親が入院して数週間ぶりに家に帰ってきた日、大好きな母親が帰ってきたことが嬉しくて、玄関先で思わずぎゅーっと抱きしめたら、腕の中でいつも強がりな母親が泣きながら、「お母さんみたい...」と言っていたことを、「ずっと母でいたい女とずっと娘でいたい女の2種類」で思い出した。

大人になってから同じような思いをした人って話していて嗅覚で分かることが増えて、
みんなそれぞれ苦労きたこととか、苦しさが一種類じゃないと分かることも増えて...
私みたいにこの映画は自分が見なくちゃ、とCMとか題名で駆り立てられる人は多いだろうな。
自分が解決しきれていない状態でこの映画があったらどんな気持ちで見てたんだろう。

(2人の記憶が食い違ってることも、いじめでよくある受け取った方がどう思うかが大事みたいなことあるけど、
どんな理由があったとしても、弱者とされる子供側がどう受け取ったかをよりシビアに考えなくちゃいけないよな、と個人的には思うんだよなぁ
親になったことない今だからこそ簡単にそんなこと言えるんだろうと思うけど、、、)
みなみ

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