母と娘。
愛されるか愛すか。
愛情の受け手と、注ぐ側との対峙というか、愛というものの深さと悍ましさをいっぺんに喰らわされたようだった。
何が真実なのかもわからなくなるような、愛の姿を描いた素晴らしい構成だった。
作中に出てくるものは全て「実際こんな事あるかよ」と言うような豪邸だったり、 タクシーだったりするのだが、それがまた冷静にその場を見れるようになっており、それが故に気持ち悪さを倍増させる作りになっている。
作品を通して、事件を通して、また世代を通してなんにも変わらない。その事がより一層私の胸にしこりのようなものを残してくれた。見てよかったと思える作品でした。