すごく心があったかくなる作品でした。
全体的に優しい雰囲気のシーンで穏やかな話運びが心地よかったです。
同じタイミングで亡くなった高校生小林真の体にホームステイすることになった魂"シロ"。
小林真の死の真相を突き止めれば、今後も小林真の体で生きることができる、というところから物語がはじまります。
真くんの死の真相はなんとなく予想できたのですが、真くんが死ななければいけなかった理由、真くんの死で変化する周囲のひとびと、真くんが見落としていたもの。
死んでしまうことは何の解決にもならないこと、自分が気づいてないだけで、世界はそれほど酷い場所でないということ、そのメッセージが暖かくじんわりと心に広がる素敵な作品でした。