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野情/銀蛇のchiyoのレビュー・感想・評価

野情/銀蛇(1928年製作の映画)
3.5
2021/10/3
コタニマリさんの語りとレコード演奏付き。何よりも、日本のロン・チャイニーと呼ばれた団徳麿を見られたことが嬉しい。その呼び名の通り、強面な表情の裏に哀愁と優しさが感じられる。団徳麿演じる平九郎が、情婦・お新と縁を切るシーン、ラストで子分・金太を窘めるシーンがお気に入り。また、悪事を働く一味のひとりだったとはいえ、伊三郎を立てるお新が何とも健気。唯一残念なのは、平九郎の男っぷりが描かれた部分が消失していること。後に「野情」から「銀蛇」に改題。
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