ShintaroMurata

きみは愛せのShintaroMurataのレビュー・感想・評価

きみは愛せ(2020年製作の映画)
4.5
チネマット試写会で観ました!

若者の熱量を体感できる映画でした。
セックスを惜しみなく披露しているところなんか、葉名監督もキャストさんもまだ20代なのに覚悟を持って臨んでいたんだなと思いました。

登場する男どもが傷ものというか、退廃的な人物が多いのは、どこか白石和彌監督作品のような印象を受けましたね。主人公が殴られる場面なんかは、『凪待ち』の香取慎吾を思い出しましたし。

ここに出てくる男たちが女の人たちにしてることは、倫理的に考えたらダメだとは思いますが、でもどこか今を生きているというか、あれぐらい勢いがなければ、人生のコマを前に進めることはできませんし、失敗が許されるのも今だけなんですよね。

それを繰り返すことで自分の進むべき道が明確になるというか、ラストシーンで見せる慎一のある一言がそれを証明しているのかなと思いました。
言葉なきパワーを貰える、そんな映画です。
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