源氏名るみ

夕方のおともだちの源氏名るみのレビュー・感想・評価

夕方のおともだち(2022年製作の映画)
3.8
"夕方のおともだち"(≠非日常にしか接点のない人間)にしか打ち明けられないことって、ありますよね。

夕方のおともだちにしか話せないこと、
夕方のおともだちにしか頼めないこと、
夕方のおともだちの肩でしか泣けないこと。
誰しも一つ位ありません?私はあります。

物語はSM世界を通して語られますが、
こんな"非日常にしか接点のない人間"
にしか打ち明けられない悩み、秘密。
全人類全生活全ジャンル共通項だと思う。

SNSや、酒の席で隣り合った人。
日々すれ違う人々と少しだけ分かち合う。
日々触れる素敵なものに浄化をされる。

そうして明日も頑張れるんだ。

おともだちっていいね。
ベストフレンドと言われたら誰を思い浮かべるか?って悩む人多いと思うけど、こんな距離感でいてくれるグッドフレンド、沢山欲しい。

そして好きなものは己を護る御守りである。
主人公はSMが唯一の趣味・ストレス浄化作業。
故に潰れかけたからさ、好きなものは一つでも多く。御守り携え毎日を戦い越えていきたい。

プレイ描写はハードで観る人は選ぶかもしれませんが、日常パートはあたたかく緩やかな時間が心地よい、普遍的で素敵なお話でした。普遍的だからこそ、意味があり、良いのだ。

【追記】
初日舞台挨拶の大切な日に、
クライマックスの大事な時に、
アラーム消し忘れてごめんなさい。
おやすみモードはアラーム鳴るのね。
お勉強になりました。一生忘れません。
てゆうか、ちゃんと携帯消さないとね。
ごめん。ほんとごめん。観客役者監督皆に謝りたい。映画好きとして不甲斐なし。ごめんなさい。