燈台

メタモルフォーゼの縁側の燈台のレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
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雪さんもうららも終始かわいかった
教室で描いてる場面で誰も破廉恥だなんて揶揄わずにいてくれてよかった。
えりちゃんが周りからの人気も恋愛もBLも留学もあってずるいと思ううららのことが、えりちゃんへ向けるうららの視線が痛いほど伝わってきて私も似たような気持ちを恨めしいほど持ったことがあったことをここで思い出した。
BLの線や色彩、風情が きれいね と言う雪さんの感性がまぶしかった。徐々に惹かれていく姿を年齢的な要素で味をつけることなく真っ直ぐに偏ることなくかいてくれたのもよかった。
縁側や親の実家的な空間を提供してくれたり描くことを応援してくれる雪さんはうららにとって貴重な存在なのだと思ったし、同じ年代に憧れていたことを思い出させてくれたりBLの話が出来る相手としてもうららは雪さんにとってかけがえのない存在なのだとおもった。
ふたりにながれる時間があたたかかったし、関連記事で物語の根本が見る人も登場人物も傷つけないことを前提につくられていると知りよいなとおもった。映像作品で走り逃げたくなることが多いので…

ただ、BL消費による当事者への加害性も視野に入れておくべきだなとおもった。
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