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メタモルフォーゼの縁側のtomoyoのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
3.9
こういった邦画って中弛みとか凄かったり、飽きちゃったりするものなんだけど、ほっこりした雰囲気のまま優しく時間が流れていった。
けど、そんなほっこりまったり優しい雰囲気と、女子高生とおばあちゃんのシスターフッド的な、ガールミーツガール的な中に、主人公へのチク…チク…とした微妙にしんどい描写が流れる。
スクールカースト上位の女の子達の間で一瞬だけBLが流行って(しかも幼馴染の男の彼女)、馬鹿にされてる迄はいかないから恨めないし、その彼女も本屋で漫画買ってくれたし。でも皆でキャッキャしてて自分は今まで語り合う相手も居なかったのに…みたいな。
その彼女は頭良くて海外留学目指してて、なのに幼馴染と恋人で、BLも好きでなんでも持ってて…自分は…みたいな、しかもライバルにもなれない、友達にもなれないそんな名前のつけようもない関係、いやほぼ一方的に意識してるだけ…。
イベントでも1人…なんか皆友達と来てたりしてるな…みたいな。
なんかちょっとした空気がしっかり描写されてて、芦田愛菜の絶妙な表情や仕草が凄く良かった。
今ほどオタク・腐女子がオープンにされてるような、今の10代の子でも共感出来るんだろうか。30代には刺さりまくる…。
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