だまりぃ

メタモルフォーゼの縁側のだまりぃのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.0
周囲に馴染めず、自分に自信がなく、冴えない高校生活を送る17歳のうらら。密かな楽しみは、大好きなBL漫画を読むこと📚
一方75歳の雪は、夫に先立たれ一人暮らし。
ある日、雪はうららがバイトする本屋で表紙に一目惚れして漫画を買う。
年齢も生きてきた環境も違う、うららと雪。
出会うはずのなかった二人を繋ぐのはBL🫶
漫画を語ることで友情が芽生えていく二人。そしてうららにある転機が訪れる。
雪に優しく背中を押されて、大好きな漫画の世界へ一歩踏み出すうらら。
年の差58歳!二人の新たな挑戦が始まる。
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【芦田愛菜さん/インタビュー】
お話をいただいて、その後に原作を読ませていただいたのですが、「本当にこのお話が好きだな」っていうのが第一印象です😊
«自分に自信が持てない自分≫だったり、≪好きなものにのめり込んでいく自分≫だったりを、そういう自分を優しく包み込んでくれる作品で、ぜひうららを演じさせていただきたいな、と思いました。
お気に入りのシーンは、雪さんに「人って思ってもみないようになるものだからね」と言われた後のシーンです。
小さいシーンなんですが、外で雨が降っていて、雪さんに傘を借りるところで、借りた傘の裏側に花の絵柄が描いてあって。
雨っていう逆境のなかで傘を開くと思い描けないものがあった…というパッ色が付く感じが好きで。
「良かったな、うらら」と思えるホッとできるシーンでした。
一番最初のシーンが、雪さんと二人で、雪さんの家に行くシーンだったので、その時にポンと手を置いて「これからよろしくね」と声をかけてくださったのがすごく嬉しくて。
役の関係性を作るのにすごく助けていただきました。
縁側で雪さんとただ雪さんと二人でカレーを食べている後ろ姿とかほのぼのしていて好きです。

【宮本信子さん/インタビュー】
脚本の岡田さんからお話があって、それから原作を拝見して、「なんて素敵な雪さんなんだろう」って思って。
それからうららちゃんがかわいいでしょ?うららちゃんと会って、自分の生活がものすごく豊かになるじゃない😊
白黒の映画が天然色になったみたいに。そういう「生きていくことが楽しい」っていうところがとても好きです。
役と同じように「BLってなぁに?」って聞きました笑
映画と私は違うけど、そんな感じでした。
芦田愛菜さんと共演で「良かった!やった!」と思いました。
『阪急電車』の時は、祖母と孫で共演させていただいて、本当にこの方を連れて電車に乗っていたんですね。
それが、今度は私が手を引かれるようになって…こんなに時代が変わるんだと思って、愛菜ちゃんにはとても嬉しかった!

【高橋恭平さん/インタビュー】
演じる上で苦労したことは、幼馴染の経験がないので、どういったものなのか?を知るところから始まり…
普段の僕は常に「かっこよくなろう」という感じなのですが、紡は本当に何気なくうららを気にかけている優しさがかっこよさになっていると感じがしたので、そこは難しかったです。
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芦田愛菜さんと宮本信子さんの共演は12年前公開の『阪急電車 片道15分の奇跡』。
この映画は大好きな作品なので、私にとってそれだけで胸が熱くなる❤️‍🔥
もう良いケミ過ぎるんですよ。素敵な縁なんですよ…😭
映画のなかは、17歳と75歳という結構な年の差だけれど、同じものが大好きで、それで心の繋がりや絆ができるのはすごく素敵🌟
年を重ねると頑固になったりするけれど、いつも脳を柔らかくして何でも受け入れると、本当に色んな新しい発見だったり、色んな人と繋がるんだなぁと。
そういうのを芦田愛菜さん演じるうららが優しく支えて、宝物を運んでくれる関係性が心地良いです。
あと、みんながお互いに優しい。何とかして助けようという、そこがとにかくほっこりする。
同じことで話し合える友達だったり、年齢の離れたお友達ってすごく大事ですよね。
本当に心がホッとする作品でした🍛
だまりぃ

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