しょこらんた

RRRのしょこらんたのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

人生で初めてインド映画を観た。
とにかく全編が一枚絵になるような映像演出とド派手アクション!
ド派手っていうかビームとラーマが強すぎ。笑

全体的にアクションもりもりな分ストーリーや構図に目が行きにくいんだけど、森で静かに暮らしていたビームは世間知らずだが真っ直ぐな青年で、ラーマは文明に順応しつつも不屈の意志で大義を成す色男だったりとキャラの対比がしっかりしていて、それがインド解放を舞台としたストーリーにもよく練り込まれている。
二人の境遇やキャラクター性によるすれ違いからのラストバトルは映画界ても最上位の凄まじいカタルシス!
そしてラストシーンの「望みは?」「読み書きを」のやり取りは素晴らしいの一言。

インド解放を背景としている為対白人の構図ではあるものの、悪いやつは白人とか関係なくドン引きするほど悪いやつに描かれていたり、特に白人女性を中心に迫害を咎めたりインド文化を魅力的だとするシーンがちゃんとあって、歴史は歴史として恨みつらみではなく誇りに語りかけるような作りに感じた。
影は薄いがビーム側のヒロインを白人女性にしてエンディングにもちゃんと出てくれたのがグッド。

総じて派手すぎる故にお祭りなだけの映画に見えかねないが、めちゃくちゃ作り込まれていて非常に強く熱い思いを感じる映画だった。
ただまぁ…長すぎかな…覚悟が足りなかった。笑