悪寒

RRRの悪寒のネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

すんごい!!
ウルトラミラクルエンタメミックスグリル定食です。最高の映画体験だった!!
てか、まず脚本が素晴らしすぎる、怒涛のエンタメ。キャラクターの交わらせ方。シーンを書き出していって分析したい。
そしてとにかく、火と水の使い方すげえ!!
橋での事故、2人のあんな最高の出会い方ある?最初、橋の上と地上で2人が手を上げるときすごくゾクゾクした。すごかった。2人にしかわからない手での会話をし、結託して子供を助ける。からのあの手の握り合い。あれはすげえよ、どうやって考えたのよ😭

ほんで、ところどころド派手すぎて爆笑。おもろすぎ。踊るシーンも最高すぎるんだよ。情熱ってかっこいい!

最終的にラーマとビームが神のように見えたのも意図的だろうか?地味にラーマの髪を伸ばしたのもそれを助長していて、神への見せ方があったとするなら、演出として素晴らしいと思った。2人の戦いは火と水を駆使する神たちの戦いのようにも思えた。

ただモヤった部分もあって、
イギリスの植民地支配のことは勉強不足だからなんともあれなんだけど、
ラーマの「故郷の人々に武器を握らせろ」という父から与えられた使命に対しては、セリフでも何回も連呼されてて、なんか怖えとも思ったしそれを使命とする感じも気持ち悪く感じた。(でもやっぱりそうするしか故郷を守れないのかな、仕方ないのかなあ)
途中の処罰シーンでラーマが、「ビームは歌で民衆を動かした、武器は必要ないんだ」ということを言うところで、「おっ、武器を必要としない戦い方を見出すのか?先進的な考え方を導きだすのか?」と期待したけど、結局故郷に武器持って帰ってきたで〜〜!でめでたしで終わっちゃうから、そこだけモヤった。
白人から自分の祖国を守るんだということだとしても、こうして戦争は肯定されていくのかもとも思ってしまった。
うーん、なんか2020年代の作品なので、植民地支配時代のことを取り扱うとしても、作品の意思としてそうじゃない何かを提示して欲しい気もした。

とはいえ、映画とは運動だよなあ、運動を捉えてなんぼだよなと改めて思いました。エンドロール、みんな歌って踊って、まじインド人根明すぎて元気もらえる。
もやったところもあったけど、いい映画ってたぶん感想止まらないんだなと再確認。
悪寒

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