lingmudayan

RRRのlingmudayanのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
3.0
前半、川に落ちた子どもを助ける場面でラーマとビームが邂逅し、橋を使ったダイナミックなアクションが展開されるところが良かった。インドの独立運動で使われた旗?とその国の将来を担う子どもが2人の間で交わされ、2人ががっちりと手を組んでタイトルコールと寸分の隙もない流れ。さらにその後川岸で謎の祭が始まり2人で人の柱を登っていくシーンに繋がるが、こうした圧倒的な人・物の量がインドの力だと思わされる。

物語としては横暴な宗主国イギリスに対する抵抗が主軸になるのだが、中国の反日ドラマとそれほど大差あるのだろうかとも感じてしまった。観賞後に調べてみてもラーマ、ビームという実在の人物を神の如く描き、ラストのダンスシーンで著名な運動家や政治家を賛美するというくだりに最近のインドのヒンドゥー・ナショナリズムの台頭との関係を指摘する意見もあり、この辺はエンタメとして無批判に受容したくないところ。
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