ひよこまめ

百花のひよこまめのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
3.0
あくまでも「川村元気さんの場合」の話、ですね。
私の母も、認知症を10年患って亡くなりましたので、実体験としてリアルが描かれてるなと思う部分はいくつかありました。
だけど、この作品のお母さんのように、認知症になる人にもそれぞれ生きてきたその人だけの人生があり、その子どもたちにも親に対するそれぞれの思い出や感情があり、その十人十色の人生を塗りつぶしていく「認知症」の色もまた十人十色なのだと思うので、この映画もあくまでも「川村元気さんの場合」としか捉えることが出来ませんでした。

という意味で、はたして映画という形にして不特定多数の人に見せるべきものだったなのかな、という気がしました。

認知症をテーマにした映画ということであれば、アンソニー・ホプキンスの「Father」の方がよほど、観るべき映画と言えると思います。
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