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百花のdaitenのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
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許されない過去と愛された過去。繰り返し差し込まれる残像は、受け入れたくない現在と響きあい、母と息子を苦しめる。繊細な音と画で自在に時を越える技巧が目をひく。一方、登場人物は単色、描かれる世界はあまりにも暗い。喪われた記憶の香りを感じさせる余白を残してほしかった。
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