いもきん

階段の先には踊り場があるのいもきんのレビュー・感想・評価

階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)
4.8
青春恋愛会話群像劇 面白かった

芸大の舞踏科に通うゆっこ(#植田雅)は、同じ大学の演劇科に通う元カレの先輩(#平井亜門)と別れた後も同棲を続けていた
夢をかけた留学、先輩に急接近する友人 多部ちゃん(#手島実優)の存在も気になる

一方、社会人の滝(#細川岳)はなか年付き合っている港(#朝木ちひろ)から結婚を意識させられ困惑する
大学時代の挫折を引きずっている

望まない日々の先に彼らは何を語るのか…

『ゆっこ・先輩・多部ちゃん』と『滝・港』のそれぞれのストーリーが、序盤はどう繋がって行くのかと思っていたら、時間軸が…

ゆっこと滝の関係が分かりそれまでの伏線が理解できました

全体的な人間の繋がりが現実にあってもおかしくない自然さを感じました

長回し、長台詞のシーンが多いが、違和感がなく入り込めました

特に、#平井亜門 さんの相手の台詞を交わしながら、とぼけた態度を取る演技は良かった
相手役の反応から、アドリブもほぽ無く恐らく台本通りなんだろうなぁと

#植田雅 さんは、初単独主演映画とは思えないぐらい落ち着かれていたのかなと感じました
舞台挨拶で、亜門さんの雰囲気づくりが良かったとは仰っていましたが…

ゆっこと舞踏科の講師 (#湯舟すぴか)のキャッツのやり取りは面白かった
下北沢の劇団 キャッツはありそう

身体倫理学講師 鮎川(#異儀田夏葉)が遅刻した学生にテストを受けさせないやり取りは面白かったが、実際に大学の教務科バレたら、講師がクビになる行為かと(今回の理由であればなおさら…)
大体学生が泣き寝入りするパターンではあるが…

#木村聡志 監督の前作『#恋愛依存症の女』と登場人物に繋がりがあるようなので、前作はAmazonPrimeで見ようかな
全体でも四部作になるようなので今後の作品も楽しみです
いもきん

いもきん