ありがちな話ではあるけれど、クリス・パインさんのストイックな雰囲気で随分と助けられていると思います。
主人公が傭兵に堕ちる事に免罪符を与える為に、窮状を描くのに時間を使っていました。人に寄ってはちょっと退屈かも知れません。
ベルリンの雰囲気が孤立した現状に合ってがあって緊張感がありました。
アクションは派手でないが緊迫した状況が伝わって来る描写。
黒幕や裏切り者はキャスティングでネタバレしてしまっているのでそこは残念…。
事の真相もスッキリしないし、決着の付け方も雜ですね…。もっと巨悪が控えていると思うし、アイツを仕留めただけじゃ変わらないと思う…。
結局、研究者直の思いや残された母子の生活はどうなったのかとか説明不足。自分の家族だけが大事に見えてしまう…。
エディ・マーサンさん演じる隠れ家の男が良い味を出してたのに…もう少し見せ場があっても…。
中盤まではスリルがあり良かったものの、結末を置きにいった感じがあるのが難点。昔ながらのサスペンスアクションとしてはまあまあですが、コレといったウリが無い無難に終わってしまった印象でした。