役者にとってはものすごい台詞量だったであろうと思われるほぼ会話で成立している脚本。 だけどまくし立てる感じではなく言葉を大切に、丁寧に発していて心地よかった。
ぐいぐい引き込まれ、台詞に耳を傾けているうちにいつの間にか終わったという感じ。
言葉を尽くして相手に伝えることの面倒なプロセスを経て分かり合えることの良さが前面に出ていたと思う。
東雲が飲みながら話そうと北代を誘うシーンが良かった。お酒を飲みそうな雰囲気が無いから意外で、どうせきっとこうであろうという自分の固定概念をちょっとずつ裏切ってくれる展開が良かったな。