こんこん

生れてはみたけれどのこんこんのレビュー・感想・評価

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)
4.2
小津安二郎初期の傑作。
子供の瞳に映る大人社会の厳しい現実。でも子供にだってしっかり社会がある。

とにかく登場する子供たちの表現力が素晴らしい。声が聞こえないにも関わらず、何とも賑やかで活き活きしている。どうやって指導したのか、小津安二郎の演出風景を見てみたい。

時代はまだ太平洋戦争の前。この映画に登場した子供たちが後に戦地に赴いたのかと考えると、切ない気持ちになる。
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