周防正行監督が小津好きということで、周防監督に「小津の中で好きな作品ってなんですか?」と教えていただいた作品。
後の『お早よう』に通じる作品のよう。
なんでもないコントかと思ったら、しっかり問題…
小津安二郎の初期作品。戦前の暗い世相が反映してる為、貧乏臭くウジウジしているのが特徴。全編に渡って不景気感がすごく出ている。
出てくる子供と大人の対比がアイロニカルでまるで風刺喜劇(?)を観てるか…
2024-02-27 wowow
90年前、戦前の作品ということで、価値観の古めかしさはやむを得ない。今の視点からすると色々笑えない部分も多い。ただ、それでも最後「お前の父ちゃんの方が偉い」と言い合…
1932 昭和7年公開
松竹蒲田撮影所で撮られた小津安二郎のサイレント。
戦前の暮らしに興味があり映像資料感覚で視聴。
サイレント時代に日本にこんなに完成された文体の作品があったのか!!とびっく…
子どもながらに社会と向き合わなければならない現実。
父親の「この問題はこれからの子供には死ぬまで一生ついてまわるんだ」
「こいつらも一生侘しく爪を噛んで暮すのか。俺のやうなやくざな会社員にならない…
子ども視点の大人という存在っていびつだった。子どもの頃は、確実に子どもの世界と大人の世界に隔たりがあったな〜ってことを思い出させてくれた。
小津ワールドの居心地の良さみたいなものに少しだけ気づいた…
子どもたちが社会に直面した時にそこにある欺瞞を暴き、しかしその欺瞞こそ我々の社会を構成する重要な要素であるということを映す。
構成が「お早う」に非常に良く似ているが、「欺瞞は大人も承知である」という…
小津安二郎、無声映画の2回目鑑賞。
東京郊外の新興住宅地に引越してきた吉井家。
父は前回無声映画でも出演していた斎藤達雄、母は前回意地悪な未亡人役だった吉川満子でした。
兄弟2人は常に一緒に行動し…