裕太が六花に告白する、言い換えれば自分の気持ちをハッキリと口に出来るかどうかという感情面のドラマが最初に提示されてから、後は誰かの誰かに対する想いに関しては敢えて言わない、遠回しな受け答え、言わずとも分かるでしょうといった感じで表現して二人以外の個々の関係性を描写していたのが印象的だった。
それぞれの間に流れる親密な空気感を大事にしようとしているのが感じられた。
様々な世界があることを一串で纏めて多大な情報量で提示する、出し惜しみしない大盤振る舞いな手法に圧倒された。文化祭が近付いている状況を何度も繰り返した後の、映像によるお祭り。ストーリーのテンションと映像のテンションの変化が、一致していた気がする。
