エマ

サバカン SABAKANのエマのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.2
「あそこに来たらしか、イルカ」
「ヤンキーが言ってたなら確か」

少し描写とかセリフが大袈裟に感じて、最初「あれ、これ大丈夫か?」と思ったけど徐々に引き込まれて最後はボロ泣きでした。とても良かったです。いい夏休みを過ごせたような気分。「和製スタンド・バイ・ミー」なんて意見もあるみたい。確かに少しその要素はあるかも笑
ただ「少年の冒険=スタンド・バイ・ミー」という強大な括り付けがあるからそう感じるだけで、家族要素も強いし個人的にその例えは微妙かなと。

「思い出」って素敵なものだけど、綺麗なことばかりとは限らないよね。ヤンキーに絡まれたり自転車壊れたり、その時は「マジで終わった…」って思うことが思い出の一部になったりする。
個人的に帽子をくれたお兄ちゃんとサザエを食べさせてくれたお姉ちゃんの二人好きだなぁ。
めちゃくちゃ大人に感じるけど、あの二人もそこまでは大人ではないんだよな。
韓国の缶の件については色々考える余地があるのも良い。
子供の頃年上に対して感じる気持ちを思い出した。
終盤涙腺ぶっ壊れたなぁ…。
エンドロールまで中身ぎっしり。

私は小学三年生の頃に、毎日ずっと一緒にいた親友が神戸に引っ越してしまってそれから全く連絡を取らなくなったのですが、連絡してみたくなりました。
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