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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのryskのレビュー・感想・評価

3.5
描いてる内容はとても普遍的で紐解いてみると意外に単純な物語。
すごく簡単な機械を、部品を複雑に作っているような感じ。
変なギャグ要素やバカみたいな下ネタに笑えて、家族愛に泣けて、カンフーアクションやSF要素にワクワクできる
かなり詰め込みまくってる。
このジェットコースター状態が賛否の分かれるところかなー?と思いました。

旦那、グーニーズのデータだった。
かっこいいおじさんになってる…。
オリジナルの世界線で頼りない雰囲気のパパが、成功したエヴリンの世界線で「僕も実は戦ってる」って言ってたのが印象的。
優しさで武装するのが逃げてるわけじゃない。
とにかくパパがいい男だったわ。

生物が生まれなかった世界線の
岩になったエヴリンとジョイの静寂の中でのやりとり
なぜかあそこですごく泣けた。

映像もアトラクションのように派手で、とにかく笑えて、ウルっともさせられる
近年のアカデミー作品賞の中でも、肩の力を抜いてかなりポップに楽しめて誰にでも受け入れられる作品だと思う。

一緒に寂れたランドリーショップでもやりながら細々と生きていってもこの人となら楽しく生きていけそうだと思える大切な人とどうぞ。
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