通りすがりのいがぐり

すずめの戸締まりの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
5.0
どうかみんなに届いてほしい

出来事は常に突然起きる。それは良い事かもしれないし悪い事かもしれない。それは絶対に避けられないし止められない。11年経ったから新海誠は強くそして優しい祈りを捧げた。再び偶然から出会い交流を重ねる男女。しかし今度はとても大きな役目を担っており、禍いを止めるべく走り押さえ閉じるドラマもまた役目を担っていた。人と人との縁の巡り合わせによって産まれる優しさを通じ未来への希望を託していく物語を伝えていくという大きな役目を。人の想いを呼び起こしていくファンタジーを通じた鎮魂歌となり人間が"神様"に対して伝えたい叫びとなって人々を癒そうとする壮大なドラマがここにある。

君の名は。から始まった奇妙な現象で紡がれる物語の集大成とも言える今作。震災後や震災に関連した生々しい場面が多数あるためこれから見ようと考えてる方どうか気をつけてもらいたい。