ついにタブーに触れる第一人者が現れたと思った。震災を作品として昇華していいのかどうかは難しい問題だけど、その姿勢はしかと受け取った。
震災によって無理やり裂かれた家族のみならず震災によって繋げられた家族にフォーカスが当てられていたのは良かったと思う。裂かれた側ではなく無理やり繋げられた側の家族のことを考える事はあまりなかったから。
内容自体はかなりとっ散らかってる印象。いろいろな物をいい感じに繋げたけど、やっぱりボソボソのハンバーグみたいに完全に繋がってないと思った。ドア、地震、猫、椅子、などなど、、、もうちょっとすんなり飲み込めるマクガフィンがあってもいいような気もする、、、
登場人物たちにもいまいち感情移入出来なかった。すずめよりも閉師としての宿命を背負った草太を主人公に、ヒロインにすずめを据えた方が良かったのでは、、、？とお気楽な意見だけど感じちゃった。
