綺麗な空の下、女子高生のロードムービー。
複雑な設定かと思ったけれど、意外とそうでもなくて、自然災害と扉という単純な図式の中で、そんなことよりも元来もっと複雑な善悪の別れ目を考えさせらる素敵な物語。
特定の誰かのために行動した結果が他の誰かにとっては悲劇になりえちゃう。それでも一緒にいればゆっくり理解しあっていけることもあるというのは希望なのか諦めなのか。深い。
10年ほど経った今、3.11のことを題材として物語を作ることの良し悪しは分からないけど、賞賛したい。
個人的に常磐道や三陸道を北上するシーンは、東北での生活を懐かしく思い出させてくれてよかった。