ショーン・ペイトン氏の実話を元にしたコメディ映画。
NFL優勝を果たしたニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ、ショーン・ペイトンはスキャンダルから停職となってしまう。停職中に離婚した妻と息子に会いに行ったことから、息子が所属する弱小アメフトチームのコーチをすることになる。
ヘッドコーチを務め日々の忙しさのせいで息子とはほぼ会えず関係が悪化。また自らの肥大したプライドにも苦しめられている。息子との関係改善やアメフトを楽しむという原点にたち帰るドラマだが、あくまでコメディなので決してウェットにはならず気軽に観られる絶妙なバランス。
悪趣味な嘔吐シーンなど笑えるシーンも多々ある。(気分を害する方もいるだろうが)
観客を感動させてやろう!という意図をあまり感じられず映画の中のメッセージ同様「映画を楽しんでね」というニュアンスが好印象。ピュアな子ども達がスポーツに打ち込む姿を観るのも楽しい。
テイラー・ロートナーはすっかり貫禄あるおじさんに成長していて驚いた。いつまでもアイドル俳優でいるわけにはいかないだろうし本作の役ははまっていたので今後の活躍も期待できそう。
アメフトのルールを知らなくても楽しめるし時間もタイトで観やすい。傑作映画ばかり観ると疲れてしまうのでこういう作品の存在はありがたい。