また素晴らしい作品に出会った。
乗っ取りを企む組織と、阻止しようとする造船会社を舞台にした社会派サスペンス映画。
長門裕之演じる造船会社の野心家でキレ者社員。
長門の勤める会社の乗っ取りを企む組織のトップである森雅之に絶大な信頼のもと、忠実に事をこなしていく男、葉山良二。
二人は大学の同級生。光と影。
順調に会社の信頼を得て、会長の娘との見合い話まで漕ぎ着けた長門も、ある出来事で挫折。会社も手のひら返し的扱い。
葉山良二も最初は乗っ取りのために近寄った会長の娘を好きになり、自分の生き方に疑問を持つ。
光は影になり、影は光を取り戻そうとした。絶望の死と、希望の死か。
時代は感じさせるが、本当によくできた作品。さすが蔵原惟繕監督。
そして長門さんはやっぱりいいな。