まず、はじめに、この映画は友人と喋りながら観たと記載しておく、その上で感想を読んで欲しい。
最初に言えるのは本家のモンスターハンターの映画よりは何倍もこの映画はおもしろかったってことだ。
名前もパッケージも、かなりモンスターハンターを意識しているが、この映画はモンスターハンター『ズ』であり、そもそもモンスター退治を生業とした人たちの話ではない。
墓荒らし(遺跡探検家)の主人公たちが、キンパという友人の毒を治すために、ムカデの化け物から、治療薬をとるために伝説の危険な古代墓所に入るって話が大筋だ。
また、さほど驚きもしなかったがパッケージの女性は主人公ではなく、主人公の婚約者だ。
彼女がパッケージで構えている剣を彼女が扱うこともなく、イメージ画像のようなシーンは一切出てこない。
しかも、やたらと登場人物が多い。それに加え名前だけがでてくる人物も多すぎるほど出る。さらに、謎の専門用語がマシンガンのように出てきて、名称が頭に入ることはない。
さらに、CGはバックトゥーザフューチャーやギズモのようなお粗末なものだ。セットもハリボテで、軽すぎる岩に四角すぎる落盤と非常に低質なものだ。
アングルも同じようなバストアップが続き、下手な漫画作品を読んでいるかのような感覚に陥る。
だが、この映画はつまらないのかというとそうではない。
観ているものを楽しませようと作られていて、伏線もしっかり回収する。
ツッコミどころも多いが、皆でワイワイしながら観るには素晴らしい映画だ。
是非、1人ではなく友人たちと観て欲しい。
ここ数年に作られたと思えないこの映画を友人と共有できたのなら、それは楽しい思い出の1ページになること請け合いだ。