アメリカの公民権運動の始まりとなる「エメット・ティル殺害事件」のドラマ。
時代は黒人差別吹き荒れるミシシッピー州。
母親のメイミーと暮らす息子のエメットは親戚のいるミシシッピーに向かうが、エメットは差別が起こっていることを全く知らない。
差別を知らないというのは、良くも悪くも純粋であるということ。
だから白人に対しての言葉遣いが間違ってしまい悲劇に巻き込まれる。
こんなことが1950年代は当たり前に起きているアメリカ。
事件の後は裁判劇になるが、ここでも黒人は隅に追いやられる始末。
同じ人間として認められてない有様。
裁判の結果も当然であり、だからこそ公民権運動の発足となる。
非常に痛々しい場面があるが、だからこそ事件の重みが圧し掛かる。
結局現在でも黒人差別は続いているが、僅かながらでもでも前進しているのは喜ばしいことか。