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TAR/ターのkaのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2
観終わった後の正直な感想は「難解」
大筋はなんとなくわかったけど長回しのシーンや、冗長な会話シーン
現実と夢が混濁したような映像のインサート等で非常に取っ付き難い印象を残す。
悪夢感の薄い現実味のあるデイヴィッドリンチのような・・

BGMがあまりなく一貫して静けさとダウナーな雰囲気が流れ続けてる。
ケイト・ブランシェットの美しいけどミステリアスな顔立ちはこの映画にぴったりだと思う。
ストイックな天才指揮者の演技にも引き込まれる。

それまでの重厚な雰囲気を蔑ろにしてしまう程の滑稽で皮肉な結末はとても意外だった。

しかもこの結末は人によっては
良い解釈(再生)にも
悪い解釈(凋落)にも捉えられるのが面白い。

長編なので映画館で見直すのはちょっとしんどいけど
配信になったらもう一度観たいな。
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